麺の種類
中華麺の材料は、小麦粉、かん水(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)、水が必要とされる。
小麦粉にかん水を溶かした水を混ぜた後、強い力でこねて玉にする。
その玉をうち粉を使用しながら麺棒で伸ばし、製麺機など刃物で細く切る。
かん水がアルカリ性であることにより、小麦粉の蛋白質グルテンの性質を変化させ、
麺にコシとつやを与え、小麦粉に含まれるフラボノイドを黄色化し、
独特の麺の色と香りをあたえる。
通常の加水率(麺を作る際に小麦粉に混ぜる水の割合)は、一般的には35%程度である。
加水率を高くすると水分の割合が多くなることから、伸びにくい、
つるっとした表面で喉越しが良い、食感は柔らかく、麺のコシや粉の風味は弱くなる、
太い麺に作られることが多い。
逆に加水率を低くすると小麦粉の割合が多くなることで、
香りやコシが強くなる、伸びやすくなる。
表面がざらっとしてスープの絡みがよい、麺を細く作られることが多い。
ラーメンの麺に使用される小麦粉は、
タンパク質(グルテン)の比較的豊富なものが用いられます。
うどんが中力粉主体であるのに対して、準強力粉ないし強力粉が使用されます。
全粒粉とは、小麦粉の一種で、小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にしたものである。
胚乳だけを用いると通常の小麦粉に比べ栄養価が高く、
薄力粉と比較して3倍程度の食物繊維や鉄分を含む。
ビタミンB1の含有量も高い。そのため、健康を目的として用いられることも多い。
不純物を多く含むため、粉の色はやや茶褐色を帯びる。
製品はそれら不純物による独特の風味と食感を持つ。
形状としては、生地を伸ばし、切り出したままの角麺、
切り出した後に成形して丸くした丸麺、厚みに対して幅広く切り出した平打ち麺がある。
また、打ち出した後に特別な加工をしないストレート麺と、
手で揉みほぐしたり機械で圧力を掛けたりして、
麺に波状の縮れを出した縮れ麺に分けられる。
麺の太さは通常は製麺機に装着する切り歯のサイズで決まる。
その切り歯のサイズは日本工業規格で決められた番号があり、
30mm(正確には1寸)の幅の中で何本の麺が出来るかで決まってくる。
ラーメン屋さんの切り歯の番号は通常12番~30番が一般的であり、
つまり、ラーメンの普通サイズの麺の太さで例えれば、
切り歯の番手20番が普通サイズとなり、麺の太さの計算方法は
「30 ÷ 20 = 1.5mm」 となる。
一般的な番手での麺の太さ基準データ
・極太→→→14番手(約2.1mm)
・太麺→→→16番手(約1.9mm)
・中太麺→→→18番手(約1.7mm)
・普通→→→20番手(約1.5mm)
・中細麺→→→22番手(約1.4mm)
・細麺→→→24番手(約1.3mm)
・極細麺→→→28番手(約1.1mm)
ちなみに、うどんは8番手~12番手が普通でラーメンと比較すると太麺となり、
素麺(そうめん)だと24番手~30番手で、またまた比較すると細麺となります。
そして、沖縄そばだと11番手前後2.5mm~3mmが主流であり
長崎ちゃんぽんは16番手前後で1.8mmぐらいあるので
ラーメン主流の1.5mmと比較すると少し太いといえるでしょう。